今バンコクでワシントン条約締約国会議が開かれているようだ。そこで日本と中国は悲しくも力足りず食用サメの貿易を守りきることができなかった。よって、フカヒレを食べる機会が一段と少なくなってしまう。
日本にいると、フカヒレなどまず日常生活にはなかなか登場しなかったし、一般庶民からはそれがどーした的な反応が予想されるが、在タイの日本人庶民には結構切実な問題なのだ。バンコクなのになぜか「フカヒレ」と「北京ダック」は我が家の月に1度の家族の楽しみなのだ。安いのだ。でかいのだ。うまいのだ。
タイと日本の物価の違いの大きいものベスト10には入ると思う。日本で1万円くらいのフカヒレスープがこちらでは1000円程度、って感じかな。日系旅行会社はオプショナルツアーを組んだりもしている。バンコクでフカヒレを腹いっぱい食おうツアーだ。固まったやつをほおばって食おうツアーなのだ。当社では出張者接待でも3日以上滞在する方にはどちらかをご馳走する。必ず喜んで帰る。接待の費用対効果が日本飯よりもはるかに高い。
よって、月に一度のフカヒレか北京ダックで家族円満なのだ。うちの5歳のお坊ちゃまは、今日何食いたい、と聞くと2回に1回は「巻くやつ」とぬかす。北京ダックのことだ。甘い親なので、ここにいる間に日本人の一生分のフカヒレと北京ダックを食わしておこうか、と思う。だって安いんだもん。
聞くところによると、タイのフカヒレは日本で捕って香港経由でタイに輸入されるものが多いらしい。日本からの輸入なのに冷凍日本直輸入刺身ネタと違いなぜか日本より安く店に出る。
つまり、日本国内ではぼったくられている、ということだろうか。希少価値ということだろうか。扱う店が高級中華料理店のみで少量しか流通しないからだろうか。
そして、今週のバンコクでの会議により、その家族円満のネタがひとつ消えるかもしれない。フカヒレ価格が上がるかもしれない。会社の接待費が少し目減りしてくる気配がする。
そして我が家の危機も一歩近づいた予感がする。
はじめまして。
トラックバックありがとうございます。
ふかひれ・・・実は昨晩もご馳走になっていました。
国際会議の後だというのに少々恥ずかしい。
これは食べる、これは食べないという食のバランスって難しいですね。保護する気持ちはありつつも、強く行動に移れない自分がいます。たんなる食いしん坊なのか・・・
また機会ありましたら、トラックバックなどご活用ください。まもあん
投稿情報: まもあん | 2004-11-03 12:19