何でバンコクのブログなのにミャンマーなんだ? ミッキーとは誰ぞ? という方、申し訳ない、実に個人的な話題です。(いつもですが。)
ミッキーとは我が家で働くお手伝いさん。22歳かな。タイ人ではあるけれど、タイ語はさほど得意でない。その代わり英語がわかる。なぜかというと、彼女はタイ北部の山岳地方の出身でカレン族といういわゆる山岳民族だ。有名な首長族もおなじカレン族だが、少し地域が違い、彼女の首は全然長くないので外見はタイ人とあまり見分けがつかない。村で育ち、民族の言葉を普段は話し、教育はおそらく西洋人のキリスト教宣教師から受けている。だから英語が得意なのだ。カーちゃんいわく、少し仕事は遅いがとても性格がよくてまじめでかわいい。彼女の村の友達は得意の英語を生かしてバンコクに出て外国人家庭でのお手伝いさんとして働くケースが多い。ミッキー自身も我が家では2代目のカレン族出身者で、いまはカナダに留学中の先代お手伝いさんの後を継いで来てくれた。先代も息子の同級生のイギリス人家庭のお手伝いさんの同郷の友達ということで紹介された。要するに私の周りで英語のしゃべれるお手伝いさんはみなカレン族の人たちで、またみな評判がよい。
さて、そのミッキーが昨年あたりから同郷の彼氏ができたらしく、しばしば休みをとって田舎に帰るようになった。そして先日、結婚することになった、という。結婚しても夫婦でバンコクに住み我が家での仕事は続けてくれる、というのでそれはめでたい、めでたい、とわしらも喜んだ。
その喜びを見てか、ミッキーがぜひ田舎での結婚式に家族で出席してくれという。うっ、とかーちゃんは一瞬引きつったが、断るわけにはいかんだろう、と今週末に1泊で行くことになった。村から遠くない町、メーソットというところのキリスト教の協会で挙式するらしい。
さすがにカレンの村に泊るのは勇気がいるので、メーソットの町の中で一番(唯一?)の近代的ホテルに泊ることにした。宿代が安いので、一番いい部屋、スイートルームを予約してしまったがそれでも安い。メーソットはとくにこれといった観光資源もなく、いくとすれば、大きな滝とか、ミャンマー国境に近いのでミャンマーに越境して、市場で胡散臭い中国製品を買ってくる、というくらいしか行くところがないらしい。ミッキーは村にも遊びにきてくれ、という。滝をみても楽しそうでないしなぁ。二度と行く機会もないだろうから、カレン族の村とミャンマー国境の市場にでも行ってくるかね、とのんきに話していたところに、ミャンマー 爆弾テロ11人死亡のニュースが流れてきた。そしてNHKの海外安全情報では、事件以来、「タイ北部のミャンマー国境周辺には十分注意の警告が出されました。」とのこと。さらにおまけに、この爆弾テロの首謀者はミャンマー側のカレン民族同盟だ、という話も。タイ側にすむカレン族のみなさんやミッキーの村には多分まったく無関係なのだろうが、やっぱりちょっと気になっちゃうなぁ。もちろん、ミッキーの結婚式は予定通り行われるし、飛行機もホテルもお金払ってるし、メーソットの町はいつもどおり平穏だろうし、行くよ、行きますよ。いまさらこんなことでキャンセルなんかしませんよ。TSUNAMIの直後にサムイ島に平気で行った実績もあるし。
ただ、ミャンマー国境には行きませんよ。「十分注意」だからね。それと、ミッキーの村にいくのもちょっとやめとこうかな。
よってわしらはミッキーの花嫁姿をみた後、大きな滝を見てくることになりました。結婚おめでとう、ミッキー。
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