うーん、少々悩んだのだが、転職することに決めた。といっても実は何ヶ月も前に会社とは話していた。
ただし、バンコクでの今の仕事や職責はこれまでどおり継続するのだ。一般的に駐在員のこれに類似したケースでは、本社派遣の駐在員が帰国命令を受け、それに反してどうしても居残りたい場合に、日本の本社を退職し現地法人に現地採用してもらう、ということがたまにある。この場合は、給料の激減、駐在員特別待遇というかフリンジベネフィットの激減、職責の降格などはもとより、もうこの国に骨をうずめるんだもんね、というような相当な覚悟のいる転職となる。
しかし私の場合はちょっと違って、お気楽といえばお気楽、昇格といえば昇格、円満といえば円満。あまり悪い話ではない。
私の今の駐在派遣契約は少しヤヤコシイ三社契約で、判りやすく言うと、所属の会社からある会社の日本本社に出向派遣され、その本社からさらに現地法人に駐在員として出向派遣されている、形である。これは、もっぱら私のわがままを通してもらった結果そうなったわけで、バンコク駐在を引き受ける際に、今所属する会社を辞めてバンコクに行ってくれないか、と頼まれたものを、籍は残しておきたい、いずれ帰るのじゃ、とゴネて、それを認めてもらってヤヤコシイ契約書を作って現状に至ったのだ。
で、今回の転職と言うのは、所属の会社から籍を抜き、駐在派遣元本社の社員になる、というだけの話でこのままバンコク駐在を当面続ける、ということである。なぜ、かつて嫌がった移籍を今回決意したかと言うと、だって、バンコクでの今の業務がこれから面白く発展していくところで、生活も楽しいし、家族も喜んでいるからだもーん。
ここから先は社員にならないとやらせない、という脅しを本社から喰らい、うーん、と悩んだ末、ここに残ることを選んだわけです。
まぁ、現在の所属会社は、精神的絆とか夢とか人間ネットワークでつながっているだけの会社と言うか集団なので、籍があってもなくても大差ないやと思っている。いつか日本に帰ったらまた混ぜてもらいたいと思っている。タイボケしたオッサンをまた受け入れていただけるならばの話だが。
近々日本に帰って退社手続きをする。やはり、寂しさは隠せない。涙でるかなぁ。(でねぇっつーの!)
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