11月6日にパタヤにて行われたMiss International Queenコンテストが、妙な見出しでasahi.comに紹介されていた。Transvestite or transgenderの男性を「女装愛好家」と一言でまとめてはヘンだろう。私の「女装愛好家」のイメージは50前後の重役が秘密クラブで密かに楽しんでいるイメージなのだが。
さて、このイベントは記事を見る限りショボそうなイベントだが、地元では有名なパタヤのいわゆるニューハーフショーシアターのTiffanyが開催したようだが、同様なイベントは時折耳にする。タイにはtransgender, transvestite, gay, lesbian, bisexualが多いとよく言われるが、本当に比率が高いのかどうかは良く判らない。ただ、エンターテインメント業界や夜系の職種以外の職種で見かける比率は日本よりも確かに多く感じられる。レストランのウェイター、ホテルのレセプション、取引先の秘書、デパートの店員、スーパーのレジ係など、いたるところで頻繁に出会う。もちろん周りに溶け込んで何事もなく仕事をしている。つまり、日本よりはカミングアウトしやすい、周囲から違和感なく受け入れられやすい環境であるのは確かだ。これは性に関して寛容な国であるということか、個性を尊重する社会なのか、気楽でおおらかで深く悩まない国民性なのか、あるいは性転換関連の手術が比較的庶民の手に届きやすい環境にあるからなのか、もっと勉強してみないとその理由もよく判らない。
しかし、いずれにせよ、私がタイという国を気に入っている理由と何かしら重なっていることは間違いない。
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