タイ タクシン首相退陣表明 「続投」から一転 政局混乱で引責(西日本新聞）
タイ首相辞任、後継政権「院政」警戒も(日本経済新聞）
突然の首相の下院解散にいじけた野党が候補者を一切出さなかった妙な今回の選挙で、過半数得票は達成するも与党に対する白票（おまいらは当選させたくねぇ、の意思表示）の多さに、タイのタクシン首相は辞任を表明した。これで一件落着といけば良いが、そうはいかないのがタイの人たちだ。
誇り高きタイ人は、引き際にも何かしら最後っ屁をする。それを笑って見過ごせないのが、またタイ人気質。収束しそうなのに、最後っ屁に対抗してまた最後っ屁を返す。そしたらまた最後っ屁返し。もうそれ以上屁はでねぇだろう、ってなところまで行っても、挙句にどちらかが身まで出してしまい一同ドン引き、のよくあるパターンが危惧される。
しかし、今回も辞任に至るきっかけとなったといわれる、国王のお言葉、というものには感銘する。タイではいわゆるオールマイティカードで、これが出たら何がどうあろうと全国民が敬い従う、絶対的なフォースなのだ。おそらく人の命よりも重い力を持つ。日本のおとーちゃんたちが家庭内で失った絶対的パワー、かつて「大黒柱のおとーちゃんがもう決めたんだから、みんな従おうね。」とおかーちゃんがいう瞬間に流れたであろう双方の安堵感をふと想像して目がうるむおとーちゃんであった。プミポン国王陛下、万歳！
最後っ屁。
すんばらしい表現です。
最後にさらりと、王様ネタ。
いっしゅんドッキリしましたが、一安心。
投稿情報: norapoon | 2006-05-14 14:04