またやってしまった。これで3回目。
今年は年賀状ではなく、海外っぽくMerry Christmas and Happy New YearのGreeting Cardを出そうと、会社から卓上プリンターを持って帰り、さて印刷、と電源コードを差し込んでまもなく、なんか焦げ臭いにおいとどこからともなく白い煙。おわーっ、間に合うか、と電源コードをぶち抜いてプリンターの裏を恐る恐る見たら、ACアダプターからよだれのような液体としょろしょろーっと一筋の白い煙が...。またやっちまったかよ、これ100ボルト専用かよ。こちらの電圧は220ボルトでいつも気をつけていたつもりなんだけど、何しろソケットの形が日本とおんなじなんだよね。形を変えといてくれれば間違わないのに、つい油断して差し込んじゃうんだよね。なんでPC関連でユニバーサルじゃないんだよ、Cannonさん。普通PC機器は100-240Vにしてもらわなきゃだわ。
結局修理は1週間以上かかるだろうから、ということで、新しいのを買う羽目になりました。まぁキョービの家庭用プリンターなんて1万円前後だから、買い換えるたびにDPIがよくなるし消耗品として買っても惜しくないけど、気持ち的にくやしい。
最初の失敗はPC用のアクティブスピーカーで、まだ赴任間もない頃、大きな荷物は船便で送ったのでまた着いてなく、寂しい部屋で音楽は聞きたいから、とmp3プレーヤにつないで聞こうとわざわざスーツケースに入れて大事に持ってきたYamahaのスピーカー。満足の大音量も出てたんだけれど、ついつい音楽聴きたさにはやまって、ぶち、ボワっとやってしまった。やはりこれは煙りとともに廃棄処分。悔しくて、安くてでっかいPC用のスーパーウーファー付きスピーカー3点セットを買った。ただし、2000バーツ(6000円)。費用対サイズの恐ろしくいい安物ですが、音はまぁ許せるレベル。
そして2度目はCompaqのPC本体だった。デスクトップだけどまさかPC本体がユニバーサルでないわけないだろうと思いながらも、一応裏の刻印を見て、うんうん100-240Vね、と確認してから差し込んだにもかかわらず、このときは火花が飛びましたね。私の脳にも火花が飛んで、なな、なんでやねん、と叫んだのだが、本体をよーく見ると内蔵ACアダプター部分に小さな切り替えスイッチを発見。100Vはこちら、220Vはこっちよ、見つけにくいから気をつけてね、とか言いたげにちょこんとついている。おいおい、CompaqあるいはHP、責任者でてこ-い!これはさすがにビビリながら、本体ごと会社のMISに持っていって、中を見たら、「あー、これアダプタだけ交換すればすぐ直りますよ、純正でなくて220V専用でよければ500バーツ(1500円)くらいで、バンコクの秋葉に行って買ってきますよ」と言われ、被害最小で収まった。
ちなみに、おまけでうちのメイドが、お米を少しでも美味しく炊きたーい、という夫婦の願いをこめて日本から後生大事に持参した象印マイコン炊飯ジャーを爆発音とともに燃やしてしまう事件もあった。私はいなかったのだがこのときはブレーカーが飛んだらしい。よほどショックだったのか、そのメイドはしばらくして退職願いを突然出して辞めてしまった。英語が通じないメイドなので、upsetした妻の大声がよほど怖かったのだろう。(まぁ、実は辞める理由は他にあったんだけどね。)
かように、100Vと220Vの違いおよびソケットの共通性はわが家庭に少なからず不幸をもたらしている。もともとは我らの不注意が原因で誰のせいでもないのだが、とにかくこれがおこると悲しくなり、自己嫌悪になってしまう。
もっとも立ち直りの早い私としては、新しく美しいプリンターや、英語のしゃべれる新しく若いメイドや重量級安物スピーカーに変わったことに結構密かにヨロコンでいる部分がある。こういう事故がないと、新しいのと替える踏ん切りがつかない性格だからね。
人間万事塞翁が丙午、220V万歳!
私は海外に住んだことがないので、この手の苦労は実感が伴わないのがつらいところですが、
文章が面白すぎて、大変なんだろうなあというより楽しんでるんだろうなあと思っています。 (^_-)
日本ではこの季節、Canon・Epson の宣伝合戦はすさまじいものがありますが、
mica的視野にはCanonのほうが良く飛び込んでくる今日この頃です。
投稿情報: mica | 2002-12-11 20:11