Pattayaで韓国パワーを見た

　いやぁ、ついに１０日以上書き込みをサボってしまった。
短くマメに、とか言いながらマメのマの字もあったもんじゃない。ま、気にせず行こう。

　１０日空いたのも実はほぼ１週間、西洋人のリゾート地Pattayaに出張に行っていたせいもある。Pattayaサーキットというレース場で米国、日本他の大御所自動車ジャーナリストに向けてマル秘試乗会をしていた。私は現場がスムーズに動いてさえいれば、ただ座っていればいいだけだったので暇を持て余しており、クリエでblogでもしていようか、と思っていたのだが、初日でバッテリー切れにより断念した。
　１日目は何とかもったのだが、ついつい内蔵へなちょこカメラを使いすぎ、電力浪費。さらに、bluetoothでのメールの使いすぎでさらに電力消費。２日目に切れた。１日もてば充電すればいいので、本件にてSonyに文句をいうつもりはない。だがしかし、あえて、Sonyに文句をいいたい。充電器具を何とかせよ！　私は一般人であるから普段、充電は付属のクレードルで行っている。クレードルは会社に置いてある。今回も長丁場なので充電は必要と思いつつ、いざ、出張に出発と言う時に、あの「くの字」型に硬く折れ曲ってカバンに非常に収まりづらいクレードルを持っていけというのか。本体よりかさばるではないか。しかも、妙に出っ張った背のアクリルのところが「く」の字の曲がり角から突き出ていて、カバンに無理な詰め方ををすると折れそうで心配ではないか。「く」の字がぺたんと折れ曲がるとかぴきっと一直線に伸びるとか、携帯しやすい工夫がこのクレードルには無いのか！　さらに言おう。せっかく赤外線ポートがあるんだから、出張中はクレードルはいらん、ACアダプターだけで充電できるようにはならんのか！　Sonyの責任者出て来い！　え？オプションの乾電池用電源キットを買いなさいって？　あーぁ、すんまそん。

　さて、そのPattayaで果敢にも夜Discoに行った。日本大使館もやんわり警告を出すPattayaのDiscoである。もともとPattayaはベトナム戦争時代に米軍基地があり激戦から帰ってきた兵士が休養する場所として発展した米軍用リゾート基地であった。よって、街はほぼ米国人お気に入り仕様になっており、いまでも米国人の観光客が多い。この間のインドネシア・バリのDiscoでのテロ以来、安全なタイの中でもPhuketとPattayaだけは一応用心しなさい、また、Pattayaでも米国人の集まりそうなDiscoだけはおよしなさい、という警告が一部の国の大使館から出ている。日本大使館はずるく、某国大使館はそのような注意情報を出していますから、注意した方がいいでしょう、という、なんとも中途半端で無責任な「安全情報」を出している。そもそもなぜ、「安全情報」と呼ぶのか、「危険情報」ではないのか。責任者出て来い！
　それはさておき、そのPattayaのDiscoにたまたま行ってしまったのですね。

　Discoといってもライブ型であまり踊るスペースは大きくなく、しかも曲はいわゆるローカルのポップスですね、歌謡曲。しかし、これに私はハマリました。入場料が無料なのだ、まず。よって出入り自由。飲み物を頼む時にCash on Delivery。そして、最初にふらりと入ったときに歌っていたのが結構可愛く若い女性歌手。ほとんど水着というかT-Back。歌はそこそこ。演奏はうまい。ホールは中野サンプラザ小ホールのサイズだが音量はDisco並で低音どっかんどっかん。好みです。そしてそして、バックダンサーがいるのです。これが女性６人くらいで、昔のスクールメイツ踊りをしている。うーん、ナイスな雰囲気、しかもただ。なかなかいいねぇこれ、と思っていたら。１曲終わったらその歌手が引っ込んだ。おやおや、どうした、と思うまもなく次の曲が始まり、今度は別のタイプの女性歌手がでてきた。こちらはしっとりタイプ。曲もバラード。薄いドレスがちょっとイケてます。スクールメイツも総入れ替わりした。このヒトは何曲歌うのかと思っていたらやはり１曲で奥へ。ここまで来ると、次はなんだ、と期待が膨らんだところに、ドッカーン、アイドル風男性歌手登場。ダンサーもジャニーズ系４名男子。このヒトは歌はヘタ。だが、アイドル光線をバキバキに放射して、本当にジャニーズのコンサートを見ているようで、感心。とくにダンサーズがいい味を出している。このアイドル男も１曲で次は別の女性歌手に交代。こ、これは、Pop Jamだ！NHKホールだ！　しかもタダだ！　いったい、何人のメドレーをやるんだろう、と思っていたら、なんと、その次は、最初のT-Backが来た。その次は順番どおりしっとりタイプ。なるほど都合４人の歌手で１曲づつローテーションしてるのね、面白い面白い。そして男性歌手の２回目興行が終わった後、男性が引っ込まず、３人の女性歌手が出てきて４人で１曲。ほほー、フィナーレね、と思った。そして４人揃い踏みのあと、女性の一人がMC。そこで発した最初のセリフが、
「アンニョハセヨー！！」　
どっかーん、とわたしゃ腰が抜けた。

　確かに中央で一番にぎやかに歓声をあげていた一群は韓国人であろうとわかっていたが、どうもその「アンニョハセヨー！！」に対する歓声を聞くと客の３－４割は韓国人であるようなのだ。暗くて見えないが。別に韓国人向けDiscoであるわけではなく、タイ人もそこそこ、欧米人少数と日本人少数、会場にはいたと思えるのだが、ステージ上ではさらに韓国人観光客向けのトークが続く。
　思えば、一昔前は「コンニチワー！」と言っていたんだろうな。いつのまにか日本人が減って、韓国人が増えたんだろうな、この街も。泊まったホテルでもやはり韓国人客の方が日本人客よりも目立ってたもんな。経済の勢いってこういうところに出てくるよな。
　先ほどまでの盛り上がりが萎え、なぜかしら敗北感を背負いつつ、T-back女性のソロ・バラードを後ろに力なく出口をくぐる日本人でした。栄枯盛衰、奢れる者も久しからず。隣国の士よ、君達も気をつけろよ。俺達みたいになるなよ、とワールドカップ観戦の帰りのように空を仰ぐと、月が優しく万人を照らしていた。

Tokumo Bangkok Times - 地上の楽園！　タイ・バンコクで吠える

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