バンコクの話ではないのだが、10月に読売新聞は米国の衛星版を休刊するそうだ。詳しくはこいつを読んでもらいたい。こいつはNNAという会社の海外在住邦人向け有料日刊情報PDFで、ほんとは転載禁止なのだがいろいろ語りたいことがあるので、今回限りということでご披露したい。
読売新聞の話に戻るがNNAの記事には、知らなかった情報がたくさん書いてありとても面白い。たとえば、読売の米国版創刊には宇多田ヒカルの家族が絡んでいたとか、日本人学校の生徒数で見る各都市への日本企業進出状況とか、読、朝、日経の海外での部数戦争の実情とか…。宇多田の話はトレビアの泉で20へぇとれるんじゃないか、というネタだよね。
私のこちらの勤務先では、日経(シンガポール印刷)と読売(バンコク印刷)の2紙を購読している。読売は地元印刷なので当日午前中に当日版が来る。日経は夕方に当日版が来る。ということは昼休みに読むのは読売で日経は翌日の朝に読むようになりがち。ただし、朝一ではNIKKEINETかAsahi.comをちらりと見るので、結局2つもいらないよな、と思っていた。そして、日経をやめるわけにはいかないよな、というところまで来ていた。が、このNNAの記事を読んで、読売がんばれ、ジャイアンツはきらいだけど、と少しだけ思った。よって、2紙継続決定!
そして一方、このNNAの日刊ニッポンだがここまで邦字新聞3誌のことをあれこれ書くのは、海外邦人のための新しい媒体である自らも読売の米国撤退の一因と認識してのことか、黒字運営できていることが誇らしいのか、あるいはまた、3紙には及ばず海外展開もしていないサンケイ新聞と一部記事の転載契約をしていようなのでサンケイの密かな「ざまみろ」気分を盛り上げてあげたのか、記事執筆者の胸のうちを想像するとなかなか楽しい。
実は私がまだ日本にいた時NNA社の社長さんには、なぜだか同僚フランス女性と一緒にお寿司をおごってもらったことがある。そのときには海外駐在して自分が読者になるとはよもや思っていなかった。ただ、アジア各国での記事執筆体制が分厚く、ニッチな世界でうまく儲けている会社だな、と豪腕社長の話を聞きながら思っていた。
そうだよな、ベンチャーNNAとしては、大手新聞の苦戦はやはり小気味いいものにちがいない。私がジャイアンツが負けると何かしら小気味いいのと通じるものがあるかも。よって、NNAがんばれ、ちゃんと読んでるぞ。寿司もうまかったぞ。
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