先日、ドライバー解雇の話を書いたので今回は雇用の話を書こう。
当社もいろいろあってちょっと売上げ拡大の対策を急がなければいけなくなっている。そこで、新たなビジネスチャンスを創出するために事業開発部を新設しようと思っている。というか、クリエイティブディレクターを探していたらちょっと変わった人物に遭遇し、彼を雇うとすれば事業開発部とか新規事業企画部を作ったほうがいいかも、とにわかに私の新規事業開発魂が騒ぎ出したのだ。
かれはドイツ人で日本に長く住み日本語と英語と独、伊、西語もしゃべるらしい。制作畑のヒトだが、日本ではモバイル、ウェブがらみの仕事、ミュージックビデオの制作、クラブなどの空間デザインなどをやっていたらしい。奥さんは日本人で、最近あるプロジェクトを始めるため家族でタイに移り住み、それが中止となったので求職中らしい。
で、彼に当社でデジタルコンテンツの輸入とか欧州向けコンテンツのタイ生産などの事業をガシガシ推進してもらえれば面白いのではと思っているのだが、なかなか簡単にはいきませんなぁ。
私もそうだが外国人の採用であるから、給与面、待遇面、労働ビザ取得などがタイ人の場合と違い、かなりややこしい。タイ人エグゼクティブは、彼を使いこなせるかビビリ、人件費増も重いといい、タイ語が話せずタイのマーケットや文化を知らないのはまずい、とか言う。東京本社も同様だ。触らぬ神にタタリなし。
しかし、これまでにないサービスを作り出すにはヒトと違う経験や背景を持ったヒトが必要ではないの?タイ人に真似できないこと、タイにはまだないものを導入するにはタイでの経験より他国での先進サービスの経験のほうがはるかに役に立つんではないの?と思う。でも、タイ人から敬遠されるようになると機能しないし、無理やり入れて社内の混乱が起きるのは避けなければならない。第一、そのヒトはほんとに使える人材なんだろうか。2度面談してもどうもまだつかめない。私もその部類かもしれないが、タイが好きでなんだかんだでこちらに行き着いた不良外人である可能性もぬぐいきれない。悩むなぁ。社運賭けたいからなぁ。見送ってストライク、空振りでストライク、どっちもいやだから、ここはバントして様子を見るかなぁ。短期契約社員ということで。もっと選球眼を磨かなければいかんな、と思う雇われ経営者であった。
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